柿のサラダ

もうすぐ冬が終わる。

三寒四温を繰り返しながら

季節は少しずつ

春色の景色へと移ろいでいく。

その、もうすぐ終わる冬の

さらに少し前。

秋の終わりに

柿を食べた。

旬の真ん中では

なぜか手が伸びないくせに、

終わりが近づくと

急に名残惜しくなる。

スーパーで手に取ると

まだ切ってもいないのに

やわらかな感触から

やさしい甘さが伝わってくる。

さて

何を合わせようか。

今日はサラダにしよう。

熟した柿には

モッツァレラの白がよく似合う。

柿のやわらかな甘みに

チーズの静かな酸味。

もちりとした食感も

不思議とよく馴染む。

料理というのは

新しい味を作るというより

もともと仲の良いものを

そっと隣に座らせる作業なのかもしれない。

柿くんよ。

君の仲良しを教えてくれ。

モッツァレラが良いのは

もう知っている。

そしてきっと

ルッコラ君とも

気が合うんじゃないだろうか。

まあ

余計なお世話かもしれないけれど。

そう話しかけて

とりあえず

一緒の皿に座ってもらうことにした