嬉しい
ただただ嬉しい
一冊の本を書き上げた
ただそれだけで
こんなにも胸が熱くなるような
小躍りしたくなるような
そんな気持ちになるなんて
思いもしなかった
日々の断片を拾い集めて
書き連ねた文章たち
何度も読み直して
訂正して
また読みかえして
修正して
一度入れた句読点を消して
またもとに戻した時
その文章が
少なくとも自分の中では
完成したことを知るのだった
そこから各ページに数字を入れて
ますます本らしさを増していく一頁たち
写真も入れて
またしげしげと見つめてみる
心の底から味わう創作の喜び
じんわりと心が解けていくような
この喜びは何にも変え難い
例えAIがこの世を支配しても
あらゆる創作物がAIに取って代わられても
この創作の喜びを感じる心が残っていければ
人間は
創造する人間たちは
そしてこの僕自身も
何かを創り続けることができると思う
この確かな実感を
手触りに満ちた時間の積み重ねを
大切にして生きていきたいな
少なくともこの数ヶ月間
僕は手触りのある毎日を生きてきた
生きたなと心の底から言える日を
後どれだけ積み重ねられるだろうか
そんなことを思いながら今日は眠りにつこう
おやすみなさい
