生活は芸術になるか

毎日

その日その時その瞬間を

味わい尽くしたい

そんな気持ちの延長線上に

ていねいな暮らしはあると思う

「ていねいな暮らし」

この言葉がある程度市民権を得たのはいつ頃なのだろう

いや

市民権を得るというのもおかしな話か

もともとていねいな暮らしはそこにあった

そう

当たり前にあったはずなのだから

あったはずなのに

いつからか社会の急速な進化に呑み込まれて

生活全体がせわしなくなってきてしまっている

あらゆる時間は切り売りされて

搾取されて

ゆっくり何かを楽しむと言った嗜みは踏みにじられ

より早く

より楽に

より効率よく

そういった世の中が形成されるとともに

人間の思考もそれを求めるようになった

ていねいな暮らしは

ある意味でスローライフとも言われ

現代社会の枠から外れて

ゆったりまったりと生きていると思われがち

しかし僕はそうは思わない

むしろこの現代社会の真っ只中で営むていねいな暮らしこそ

最高にロックだと思っている

ロックでありアバンギャルドである

その表現の行き着く先を見てみたいな

あらゆる物事は

極めていけば

やがて芸術になる

イチローのバッティングが魔法使いに見えるように

一流のラーメン店の一杯が一つの映画に思えるように

この生活を味わい尽くしていけば

やがて生活は芸術になる

それを確かめたい

そんなことを最近考えている

そんなお話でした